こんにちは、独立系FPの中央線FPオンラインです。
住宅ローンを組む際、最も悩むポイントの一つが「どの金利タイプを選ぶか」ではないでしょうか。金利タイプによって、将来の返済額が大きく変わる可能性もあるため、慎重に選びたいですよね。
今回は、住宅ローンの主な金利タイプである「固定金利型」「変動金利型」「固定金利期間選択型」それぞれの特徴と、どのような方がどのタイプを選ぶべきか、FPの視点から分かりやすく解説します。

住宅ローンの主な金利タイプ
住宅ローンの金利タイプは、大きく分けて以下の3つがあります。
- 固定金利型: 借入期間中、金利がずっと変わらないタイプ
- 変動金利型: 金利が市場の動向によって変動する可能性のあるタイプ
- 固定金利期間選択型: 一定期間(3年、5年、10年など)金利が固定され、その後は変動金利型または再度固定金利期間選択型を選べるタイプ
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
1.固定金利型
特徴:
- 借入期間中、金利が一切変わりません。
- 毎月の返済額もずっと一定なので、返済計画が立てやすいのが最大のメリットです。
- 将来の金利上昇リスクを回避できます。
- 一般的に、変動金利型や固定金利期間選択型に比べて、当初の金利が高めに設定されている傾向があります。
こんな方におすすめ:
- 将来の金利変動に不安を感じたくない方: 返済額が確定しているため、安心して返済計画を立てたい方。
- 長期的なライフプランが明確な方: 教育費や老後資金など、将来の支出計画がしっかりしている方。
- 金利上昇局面にあると考える方: 今後、金利が上昇する可能性があると考えている方。
2.変動金利型
特徴:
- 市場金利の動向に合わせて、金利が変動する可能性があります。
- 一般的に、固定金利型や固定金利期間選択型に比べて、当初の金利が低めに設定されている傾向があります。
- 金利が下落すれば、返済額が減る可能性があります。
- 金利が上昇すると、返済額が増える可能性があります(ただし、多くの金融機関では、急激な返済額増加を防ぐためのルールが設けられています)。
こんな方におすすめ:
- 金利が低い今のうちに借りたい方: 当初の返済負担を抑えたい方。
- 将来、金利が上がらないと考える方: 低金利が続くと予想している方。
- 繰り上げ返済を積極的に考えている方: 元金が減れば、金利変動の影響を受けにくくなります。
- ある程度のリスクを受け入れられる方: 返済額が変動する可能性を理解している方。
3.固定金利期間選択型
特徴:
- 一定期間(例:3年、5年、10年など)金利が固定され、その期間中は返済額が変わりません。
- 固定期間終了後は、変動金利型に移行するか、再度固定金利期間選択型を選ぶことができます(その時点の金利水準によります)。
- 固定期間中は、固定金利型の安心感と、変動金利型よりも低い金利水準を享受できる可能性があります。
- 固定期間終了時の金利水準によっては、返済額が大きく変動する可能性があります。
こんな方におすすめ:
- 数年後のライフプランに大きな変化がある方: 子供の進学や転職など、数年後に支出が増える予定があるため、それまでの返済額を固定しておきたい方。
- 将来の金利動向が不透明だと考える方: 一定期間は金利変動リスクを避けたい方。
- 固定期間終了後に、その時の状況に合わせて金利タイプを再検討したい方。
金利タイプを選ぶ際の重要なポイント
どの金利タイプを選ぶかは、ご自身の状況や考え方によって異なります。以下のポイントを考慮して、慎重に選びましょう。
- 返済期間: 返済期間が長いほど、金利変動の影響を受けやすくなります。
- 自己資金の割合: 自己資金の割合が低いほど、金利上昇の影響を受けやすくなります。
- 将来の金利動向の予測: 金利が今後どう動くかを自分なりに予測してみましょう(ただし、予測は難しいものです)。
- リスク許容度: 金利変動による返済額の変動をどこまで許容できるか。
- ライフプラン: 将来の収入や支出の変化を考慮しましょう。
- 金融機関の担当者に相談する: 各金利タイプの特徴やリスクについて、詳しく説明を聞き、疑問点を解消しましょう。
【FPアドバイス】後悔しないための選び方
最も重要なのは、「自分にとって何が優先順位が高いか」を明確にすることです。
- 安心感を重視するなら: 固定金利型
- 当初の負担を抑えたいなら: 変動金利型(ただし、金利上昇リスクを理解しておく必要があります)
- 将来の状況を見ながら判断したいなら: 固定金利期間選択型
また、金利だけでなく、諸費用や保証料、団信保険の内容なども比較検討することが大切です。
まとめ:金利タイプを理解して、最適な住宅ローンを選びましょう
住宅ローンの金利タイプ選びは、将来の家計に大きな影響を与える重要な決断です。それぞれの特徴をしっかりと理解し、ご自身の状況や考え方に合った金利タイプを選ぶようにしましょう。
もし、どの金利タイプを選ぶべきか迷う場合は、お気軽にFPにご相談ください。中立的な立場から、お客様にとって最適な住宅ローン選びをサポートさせていただきます。
【〇〇(ご自身の名前)の最新連絡先】
- 電話番号:
- 最新メールアドレス:
- 最新お問い合わせフォーム:
【関連記事】
- 【FP解説】住宅ローンの繰り上げ返済、するべき? メリット・デメリット徹底比較【2025年最新版】
- 【2025年最新】住宅ローン控除の仕組みと注意点
- 【FPが教える】老後資金はいくら必要?自分でできる簡単計算方法【2025年最新版】
このブログ記事が、住宅ローンの金利タイプ選びの参考になれば幸いです。(2025年4月18日時点の情報に基づいています。)